はじめに:インターネット社会の危機―――「今なにが起こっているのか?」
簡単にいえばインターネット社会の危機である。
これは大げさな言ではない。
大きく分けて二つの事件が同時発生している。
著作権法改悪の恐れとインターネットの検閲である。
そして、怖ろしいことにそれらはもしかしたら単一の事件であるかもしれないのだ。
インターネットの安全と秩序のためこれらを決して許してはならない。
まず、一つ。
文化庁は10月16日、いわゆる「ダウンロード違法化」などについて議論してきた文化審議会著作権分科会「私的録音録画小委員会」の中間整理について、一般から意見を公募するパブリックコメントの受け付けを始めた。
だが、その内容は良識あるインターネットユーザーが読めば愕然とするものだ。
あまりに稚拙、あまりに横暴、だというのに世間はこの議論をほとんど知らない。というより、彼らはそれを知らせるつもりすらない。
このあまりに多いツッコミどころについてはこちらにまとめた。
また、これに立ち向かうべく「インターネット先進ユーザーの会」MIAUが設立された。
もしこの内容が通れば多くの創作活動が阻害され、さらにはインターネットそのものが違法となる危険性がある。
関連:「ダウンロード違法化」「iPod課金」──録音録画補償金問題、意見募集始まる
関連:ネットユーザー団体「MIAU」設立 まず「ダウンロード違法化」反対へ
同時期にネット中を騒がせる事件が発生。それが二つ目の事件だ。
呼び名はさまざまだが、通称「初音ミク失踪事件」などと呼ばれている。
要約すると、Googleをはじめとした検索サービスにおける画像検索で「初音ミク」が表示されない、というものだ。
通常検索では問題はさほどないが、画像検索においてそれは顕著に現れる。
まずGoogleで「初音ミク」を検索してみよう。
Googleで検索(画像)※
もしあなたが「初音ミク」を知らないのなら、これをどう思っただろうか?
ロボット?オタリーマン?自転車?
もちろん、どれも正しい「初音ミク」ではない。
正しい検索結果はこうなる。
Live Searchで検索(画像)※
緑色の髪、ツインテール、黒い服、ネクタイ…これらが初音ミクの正しい姿である。
ほか、さまざまな検証の結果、現在もっとも安全な検索サイトはMSNといっていい。
確実に事件は起こっている。
もしこの問題を許せばインターネットの存在意義が失われる危険性がある。
《詳細》
初音ミク失踪事件
初音ミク騒動―――戦いの方法
「文化審議会著作権分科会私的録音録画小委員会中間整理」ツッコミどころまとめ
《整理》
更新履歴
"07/11/16 | パブコメ募集終了。しかし引き続き監視をよろしくお願いします。 |
"07/10/31 | 状況の整理のため確定した事実追加。 電通コピペに追加。 |
"07/10/26 | グーグル通報テンプレ修正。 文字制限(1000文字)があるようです。 |
"07/10/26 | ミラーつくりました。 |
"07/10/25 | GYAAAA!!! ツッコミまとめのリンク先やらタイトルやら間違ってました。 「非親告化」と「ダウンロード禁止」のがごっちゃになってました。これは痛い。すみません。 「文化審議会著作権分科会」 「私的録音録画小委員会中間整理」(=ダウンロード違法化)と 「法制問題小委員会中間まとめ」(=非親告化) 前者を通称「整理」、後者を「まとめ」と呼びます。 いままで「整理」を「まとめ」と呼んでたんですよ…。で、「まとめ」の方はノーマークだったと。 本当にすみません。ただ、テンプレに間違いはありませんのでご安心ください。 いまから「まとめ」のツッコミどころまとめます。 |
"07/10/25 | というかもう「そのまま使えるテンプレ」を追加! |
"07/10/25 | ツッコミまとめに「募集要項」とコピペしやすいように「該当ページおよび項目名」を追加! |
"07/10/24 | Google沈静化工作? |
"07/10/24 | Google検索結果の変化を確認。証拠画像をUP。 |
"07/10/23 | 初音ミク騒動―――戦いの方法にGoogle通報用テンプレを追加! |
"07/10/22 | 開設。 |
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むしろ、できることなら積極的に広めていただくことをお願いします。
※Googleの検索結果が変化しましたので証拠画像をあげておきます。